宿題は勉強方法としては意味がない?社会に通用する人材になる方法

2021年10月8日

最近色んな所でよく聞く勉強方法の改革として、学校での宿題は意味がないということを耳にします。科学的根拠や、実際の事実に基づいて、どういう風に宿題が意味がないのかの共通点を見つけました。間違っては行けないのは、「宿題がなくてやったー!」と思ってはいけないことに注意をして下さい。

宿題は意味がない?やったほうが成績が下がる

実は小学生や中学生に対して、宿題をさせたから成績が上がったという事実はありません。むしろデメリットしかなかったという研究結果が出ています。この研究チームの結論には、学校側が宿題を禁止したほうが良いとまで結論をだしています。

小学生に対しての宿題は逆効果

論文200本を統計的に集めた結果によると、小学生に対して宿題を課すことは、学習効果がない問いういことがわかりました。むしろデメリットしかありません。

というのも、宿題をさせることによって、学習することや物事を学ぶことに対する興味が大幅に失われてしまう可能性のほうが高いとされているからです。

つまり科学的な根拠を基に考えると、小学生の宿題は無視したほうが良いです。

無理に宿題をさせて、学習や勉強することへの興味を持たなくなることは、今後の人生にとって、デメリットしかないのでさせる理由はありません。

学校というのは本来、「勉強や学ぶことが楽しい!」と思わせるべき場所にも関わらず、その真逆のことをしています。

宿題を廃止して急成長している中学が話題に

麹町中学校というところでは、宿題に加えて定期テストすら廃止をして話題が寄せられています。しかし、その結果、学生さんたちの学力や勉強に対する取り組みが驚くほど前向きになったそうです。

件の学校では、ただ宿題をなくしたわけではなく、校長先生が「学校の当たり前」が社会に出てなんの意味もない、もっとやるべきことが別にあるという思想のもと改革をされたそうです。科学的根拠を実体験で実施出来ている良い例ではないでしょうか。

社会で宿題が出されない理由

また、宿題をすることが本当に効果があるのだとすれば、なぜ社会、もとい会社では宿題がないのでしょうか?おとなになって宿題が出されなくなった人は多いと思いますが、利益追求体の会社が宿題を出さないのには理由があるからです。

もっとしてほしいことが明確

会社では、社員に学んでほしいことが明確なことが多いです。実際必要な学習に対して金銭的・時間的にサポートを行う会社も少なくないです。資格を取得するサポートなんかも多く見かけます。

これは、企業側が学習すべき方向や、社員が苦手な部分を勉強させることをしっかりと見極めているからできることです。実際社員の出来ていないところを重点的に補い、得意なところは放っておいても大丈夫だということをわかっているからです。

投資としての側面が強い

また社員に何かをさせるというのは、企業にとってのいわば投資の一つです。手塩にかけた成果がお金として返ってくるかどうかなので、仮に勉強させるにしても当然厳しい目でチェックします。

勉強の成果などを集めて、来年の教育するべき方針なども練り直します。会社では身銭を切っているので、それだけ真剣に取り組むのです。

こう考えると学校の宿題というのは、外部に何かをさせているというアピールの一つなので、なんらかの成果を形として出させるために宿題をさせているに過ぎません。国語の勉強を本当の意味でやっているかどうかより、国語の宿題を提出している方が先生たちにとっては重要なのです

学習直後の宿題での復習効果は薄い

人間の心理的な判断として、覚えていることを再認識するのは印象が非常に薄いです。印象が薄いものというのは脳が安心してしまい、頭から消えやすくなってしまいます。

逆に「あれ、やったはずなのになんで覚えていないんだ!」「知ってるはずなのになー」と思って再認識するほうが、記憶に留まりやすいように出来ています。このことからも、授業などで勉強したことを、すぐ復習させることは、本当の意味では学習効果が薄いものになります。

それでもそういう宿題が多いのは、もちろん宿題を提出させるのに効率が良いからですね。

必要なのは何が自分にとって必要なのかを自覚する能力

ここまで宿題が意味ない!と言ってきましたが、注意していただきたいのは「宿題をしない」で良いだけで、「学習や勉強は必要」だということです。

宿題を廃止した学校のテストのあり方

宿題を廃止した麹町中学校では、定期テストもありません。しかし代わりに単元テストとして、教科ごとに節目にテストが行われます。驚くことにそれで悪い点をとった学生は、どんより落ち込むことはありません。

というのも、内容がほとんど同じ再テストを受けることが可能で、再テスト結果を成績として上書きをすることが可能だからです。ある程度点数を取った生徒でも、納得がいかなければ受け直すことも。

このシステムの良いところは、一度目のテストで、自分のどこが弱点かなどをしっかりと見極めて、何を勉強するべきかがはっきりとします。

また通常の定期テストと違い、他の科目と時期がずれるため、集中したい科目の勉強に力を注げるのも良いところです。

宿題がないのでやりたい勉強を優先できるのも良いですね。

大事なのは他人との対話をして意見を合わせること

麹町中学校では、合宿として、3日間グループに分かれてなにかのテーマについてアイデアをだし、まとめて、発表を行っているそうです。

これは社会に出て、ミーティングなどで非常に重要なスキルなはずなのに、ほとんどの小学校や中学校では行われません。

社会に出ると、意見の合わない人とも議論が必要ですが、話し合いに慣れていない人は、本当に苦労します。学生生活では、意図して鍛えない限り養われないまま学生生活を終えることが出来ますが、会社ではそうはいかないです。

この学校生活は勉強だけやれば良いという風潮が、社会に出たときに本当に必要になる能力を身につける場になっていないというのが問題です。

宿題をやらないで良いというのは、学習するにはもっと別に必要なものがあるからということです。意見を合わせるのに知識や教養が必要で、初めて自分で勉強をしなければならないと自覚をすることこそが本当に必要なものになります。

まとめ

学校だと、宿題をやらないと怒られるからやっているというのが殆どですが、宿題をすることは学習効果はないということがわかりました。

この積み重ねが、学校や勉強が嫌いになる原因です。

本来勉強は楽しいはずなのですが、その楽しみを教えてくれる学校というのはとても多いです。実際大学に進学するのも、記憶力がよい人が有利な状況も変わっていません。

宿題が不要という点に関してはプログラマの勉強方法にも通じるものがあります。プログラマがすべき勉強方法についてはこちらを御覧ください。