フリーランス・個人事業主のメリット・デメリット

2020年1月24日

本日は、フリーランス・個人事業主を目指したいというエンジニアさん向けにお話をしたいと思います。
自分はかれこれ8年ぐらいは経ちますが、フリーランスに転身してかなり満足してます。

StartupStockPhotosによるPixabayからの画像

まぁもちろん順風満帆というわけではありませんが、それでも正社員というくくりでの生活ではなかなか出来ないような経験はしていると思います。
実際の現場に居合わせた、フリーランスの人たちの話も交えて、いろいろと気をつけたいポイントをお話いたします。

ここで言うフリーランスとは

まずフリーランスと言っても、様々な業種があると思いますが、自分は主にゲームプログラマとして活動しています。
主戦力はUnityとしていますが、一応PHPとかサーバー側の開発も行ったことがあるので、面談時にはクライアント・サーバー・インフラあたりの話をメインに需要にあったお話をするようにしています。

現場はゲーム関係なので、そこに居合わせるフリーランスの方々のお話がメインとなります。
他の職種としては、プランナー・デザイナーなどが挙げられます。

フリーランスのメリット

働く時間を結構自由にできる

自分が最大のメリットと感じるのは、なんと言っても働く時間を自由にできる点だと思います。自分の場合、週4で、1日は在宅という感じで仕事をさせてもらってます。

現在の所属しているチームに、クライアントエンジニアが少なく、あまり必要でないというのも相まって、【いないと困るけど、ガッツリ作業があるわけではない】というなんとも絶妙なバランスのおかげもあります。当然普通にしていると、なかなか出来ない待遇だとは思いますが、はじめの6ヶ月間で、ビルドの自動化や、それまでの業務の簡略化ツールなどを作り、自宅からでも同様の作業ができる準備などを作ってから相談させていただき今の待遇を頂きました。

直近はクライアントの修正も多くて、流石に出勤する日が増えましたが、全体的には週4を維持しています。知り合いのエンジニアさんも、週4でしか仕事を受けない人もいたり、結構自由にやってる人もたくさんいます。中には打ち合わせ以外は在宅で仕事している方もいますが、ご家族の関係で作業時間をずらしたりフレキシブルに働いている人もいます。

仕事以外の別の要件などをしたくて、時間をずらしたりして働きたい人にとっては、フリーランスはかなり魅力的だと思います。

重たい決定権を持たない

ソシャゲ関係の現場だと、日々の売上に対して、【目標達成だとか、未達だった】とかの報告をされます。売上が落ちてくると、それの対策のためのアイデアを出したりしなければならないのですが、フリーランスの場合は、そういった会議には参加しないことが多いです。これに関しては、もっとチームに貢献したい!という人にとってはデメリットかもしれませんが、プログラムや本職の方に集中したいという人にとっては悩みのタネが減ります。

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

自分の場合は、明らかに変な方向性に伸びている場合なんかは、流石に口出ししますが、基本的には聞かれもしないのでノータッチです。このあたりは現場によってもだいぶ変わってくると思いますが、フリーランスに重たい旗をもたせる現場というのは、流石に何かがおかしくなっていると思います。要注意な現場だと警戒したほうがいいかも・・・・

残った分だけお金になる

フリーランスは基本、稼働時間が決められていて、それを超過する場合に時給換算で給料が上乗せされます。
よくあるケースだと、週5の場合一ヶ月の稼働時間が160h〜180hという感じで区切られていて、180h以上の作業時間が決められた給料に上乗せされます。

激しい現場だと、定時以降も普通に作業することが出来て、その分ぽーんと給料が跳ね上げることが出来ます。
契約によっては、200時間以上からが時間外労働対象になる契約もありますが、だいたいそのあたりが目処になると思います。

仮に、AM10:00〜PM20:00を毎日続けた場合、1日の稼働時間は 12h-1h=11h (1時間の休憩時間は入ります)
週5勤務が4週間とすると 11hx20日= 220h

この時点で180時間での契約をしていた場合、40時間分の超過時間として計上されます。
ゲームのエンジニアだと、安く見積もっても超過時間あたり3000円は超えてくるので、3000×40=120,000円
なんと、最初に契約した金額にプラス12万円も上乗せされる計算になります。

Jonny LindnerによるPixabayからの画像

正社員の方だと、ここまで高い時間外報酬になってないと思いますが、フリーランスだとこのぐらいはサラリとゲット出来ます。私がフリーランスなりたての頃は、早朝出勤もしてたので、かなり上乗せしていました。

もちろん体力との差し引きになるので個人的にはおすすめしないですが、結構利用している人もいるので、収入としては計算に入れると良いかもしれません。

職場に不満があれば移れる

職場のトラブルというのは、ほとんどが対人関係です。
時代が変わっても、これだけは変わりません。

BedexpStockによるPixabayからの画像

チームに変な人や、反りが合わない人というのはどうしても出会ってしまうことがあります。
実際に働いてみないと、わからないので、面談で聞いてもこればっかりは避けようがありません。

こういった場面に遭遇してしまっても、フリーランスの場合は職場を変えることで乗り切ることが可能です。

ただ、これ自体は可能!というだけで、乱用は絶対に厳禁です。フリーランスとはいえ、短い職歴が並ぶのは、面談時にかなり不利になってしまいます。
なのであくまで最終手段として使えるということを肝に銘じてください。

それでも「まぁやめればええか!」という選択肢がいつもあるというのは、なんとも心強いです。

副業に制限がない

最後はこれ!
自分がフリーランスになろうと思ったきっかけの一つです。最近は社会も変わってきて、副業OKな現場が増えてきましたが、フリーランスの場合は100%気にしなくていいので気が楽です。

もちろん副業をしようとしてない人にとってはなんのメリットも感じないかもしれませんが、主な収入だけでは目標としている金額に届かないという人にとって、副業というのは大きな選択肢の一つになります。
それを人目を忍んでいそいそと行うのは大変ですし、就業規則に反している場合、見つかった後のデメリットが大きすぎます。

かつての現場で、イラストで副業を行っていたのがバレた人が、社内で晒し上げられたことがありますが、そのぐらい厳しい会社も存在します。プログラマーだと逃れやすいかもしれませんが、職種によっては回避し続けるのが難しいものもあると思います。

そういった方にとっても、フリーランスというのは副業がちゃんとできるというのは大きなメリットと言えます。

フリーランスのデメリット

ここからはフリーランスにおけるデメリットをいくつか述べます。
基本的には今まで会社が後ろ盾ていたものがそっくりなくなるのですが、そういった要素が実際の現場レベルでどのように変化をするかに焦点を当ててお話いたします。

契約延長をしてくれない

基本的な部分ですが、こちらがどれだけ望んでも契約更新をしてくれないことがあります。
理由はチームによって様々ですが、こちらの意向を一切受けずに契約が終わることがあります。

チームの核メンバーだと思っていた人でも、人事関係でスパーンと契約を打ち切られる場面を何度か目にしたことがあります。
ただ、これに関しては、フリーランスとしてはいつでも想定していなければならない問題です。
所詮は契約社員、それがフリーランス

決定権がない分、チームの方針には関われない

現場によっては「それ本気か?」というとんでも指示を出している社員の方がたまにいます。
どう考えてもチームにとってマイナス。下手したら存続に関わるようなマイナス要因になるような動きをする人がいても、それを止めることが出来ないことがあります。

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

チームによっては、しっかり声を聞いてくれるところもあるでしょうが、ほんとに謎のワンマンプレーな現場では、取り合ってくれずチーム崩壊することも良くあります。チームの雰囲気がよくても、ディレクターひとりのせいでチーム解散なんてことも十分あります。
そういった居心地のよいチームも、ばらばらになっては当然フリーランスの席もなくなってしまうのですが、もともと裁量の少ない立場なので、静観するしか出来ず、結果職場を追いやられることになります。
残念で仕方ないですね。

能力が追いつかない場合、とてもつらい

これが一番厳しいかもしれません。
もう一つ加えると、これに不安を抱えるのであれば、おそらくフリーランスを続けるの自体がかなり難しいと思います

Khusen RustamovによるPixabayからの画像

自分のまわりでも、「これでUnity使えるって面談したの?」ってぐらい全然出来ない人を何人も見たことがあります。実際面談だけではわからないことの方が多く、実際に採用側に回ったことがある人なら分かるかもしれませんが、現場から「先日入った人、普通に仕事できてますよ」って報告あるだけでめちゃ嬉しいぐらい人事は難しいんです。

最近は、フリーランスの斡旋するサイトが多く、打ち合わせでもしてきたの?ってぐらい的確な面談対策とかをするところもあり、面談を乗り切るだけであれば、実力以上の装いをすることが可能です。
そういった手段で現場に潜り込んだ場合、その後がとても大変です。

もちろん仕事の内容を吸収して、成長していくことが可能であればなんら問題ないのですが、取りこぼされた場合、チームに残ることが厳しくなります。
チームに属せば、同じ職種の人の追加メンバーを募集してるのも、ちらほら聞こえてくるでしょうし、そんな状況下では冷静に成長することも難しいでしょう。

能力が追いつかないの自体は、実は大した問題ではないのですが、それに対する最低限の心構えを持っていない人は、どの現場に行ってもついていけず、フリーランス自体を続けることが非常に困難となります。

まとめ

いかがだったでしょうか、フリーランスのメリット・デメリット。
実際に現場にフリーランスの方がいれば、直接聞いてみるのもいいですが、いない人にとっては少しでも参考になればと思います。

実際、直接雇用(正社員)の方とは、扱いも立場も違うため、自身での問題解決が出来ないと、一気にスピードにおいていかれます。今回挙げたデメリットを、苦にしないと思える人であれば、フリーランスとして十分やっていけると思います。

もしくはメリットがデメリットに勝っていると感じる人も、向いているあるいは転向する素質があるのかもしれません。

では、このデメリット自体に対策方法がないかというと、実はそうではありません。普通の人であれば、数年会社での仕事経験があれば、対策を持っていればすぐにでもフリーランスに成れます。というか、適正のある人は社会人経験がなくてもいきなりフリーランスデビューすることも可能です。

次の記事では、このデメリットに対する対策と心構えについてお話したいと思います。