就活を有利に進めるために、資格取得は必要?

2020年9月27日

就活を進める上で、資格を持っている方が有利かどうかを気にする人がいます。実際大学内でも様々な資格の講習の募集がされていると思います。今回はそのあたりについての理解を深めましょう

就活を有利に進めるために、資格取得は必要?

では、結論から言います。ほとんどの職業で必要とされません。言い換えるのであれば、本当に必要な職業のみしか重要視されません。と言ってもこれだけで、「ワカリマシタ!」と信じるのは難しいと思います。

新卒採用に関するアンケート調査結果

では、資格が重要視されない理由として、どういうデータがあれば良いかですが、もちろん企業そのものに聞くのが一番です。

これは、直近6年分の経団連に所属する企業に対して、新卒採用で選考の際何を重視したかをグラフにまとめたものです。3位から5位は年度によって前後することはありますが、1位「コミュニケーション能力」と2位「主体性」に関しては、鉄板といってよい結果となっています。過去のデータをさかのぼっても、この上位5つの項目は揺るぎありませんでした。

ちなみに、今回問題にしている資格を持っていることを重視したかどうかである「保有資格」に関しては、2014年、2015年共に1パーセントを切る数値となっていました。また、調べて驚いたのですが、2016年からは質問項目からも外れているみたいで、経団連的にも資格の有無に関しては重要ではないという結論になっていると考えられます。

経団連の資料では、どのような業種が回等をしているかや、他のデータも確認することが出来ます。
必ずしも希望する企業に当てはまるというわけではありませんが、多くの企業の傾向として捉えても問題はないです。

経団連のページで、データを確認したい場合はこちらからどうぞ

なぜ資格が求められないのか?

しかし、なぜ資格が重要視されることが少ないのでしょうか?これは、企業に勤めたことがある人なら分かるのですが、学生ではなかなか気づきにくいかもしれません。

必要なものは会社で身につける

もっとも大きな理由として挙げられるのは、必要なものは入社してから資格を取得します。早ければ新人研修の一環として、資格の勉強を行う企業もあります。

また、本当に必要な資格というのもありますが、そのうちの多くは、実務経験が必要なものが多く、現場で数年経験をした後で、試験などを受けられる権利を得るというものです。なので、学生時代に取得ができるものというのは、実際の職場で活かされることは限られてきます。

データからの考察

また、アンケート結果を読み解くことでもある程度想像は可能です。会社というのは、いろいろな人が集まって構成されています。その中で、スタートラインが多少前に出ているという理由だけでは採用に至りません。というのも、仕事を理解するために必要なコミュニケーション能力や、まわりと連携するための協調性などがないと、「仕事」を行うことが出来ないからです。

新卒入社の人間というのは将来性や会社での成長を期待されます。コミュニケーション能力や協調性が上位の常連になっているのもこういった点を重視している会社が多いからだと推測できます。

下手をすると、小手先でポイントを稼ぐことを嫌う人もいますので、面接官によってはデメリットにもなることがあるかも知れません。

資格が有利に働くとしたら

しかし、就活の経験談などで、資格を持っていることがプラスになるという話しを耳にすると思いますが、その多くは資格を持っているから評価されているわけではありません。

では、一体どういうケースが当てはまるでしょうか?

資格を取得するまでのプロセス

資格勉強というのは学業とは少しそれた勉強などを行うことが出来ます。また、その資格がどうして必要だと思ったか?が重要になります。面接で、資格について話す場合、自分で「どういうことが必要かと考え」「どのような資格があるかを調べた結果」「このような資格を有することが業務で役に立つ」と思ったかのエピソードや、それらを調べる上で、どのような点に苦労し、その解決方法として、どうやって乗り越えたかまで話せるようになると、ポイントは高いと思います。

通常の勉強とは違い、資格を取得するという明確な目的があり、そのための工夫という話としてもパッケージ化しやすいので、アピールをしやすいという点がポイントに繋がりやすいです。

一発ネタとしてのカード

また、出しどころが難しいですが、話題の1つとしての資格というのもありえます。
かなりの話術が必要になりますが、話次第ではアピールすることも可能です。

私の場合「酸素欠乏危険作業主任者」の資格を持っていますが、「オフィスの酸素濃度が薄まってきた場合、申し訳ありませんが皆さんは私の指示に従っていただきます。」みたいなノリで話を出来ますが、新卒面接の場合は、かなり使いどころが難しいと思います。
ちなみに大学で数時間講義を受ければ取れるので取ったぐらいの資格です。

まとめ

就活における資格の有無はほとんど重要ではないことが分かりました。

実際プログラマの現場でも、基本情報技術者の資格を持っていても、おそらく誰も気にしないレベルです。もちろん持ってたほうが良いに越したことは無いのですが、就活においては基本的にプラスアルファの要素ということを覚えておかなければなりません。

資格を取得するよりも、上位5つの項目をしっかりと対策できていて、余裕のある差別化を図りたいひとだけが目を向けるべき項目です。

一部翻訳家や、外資系を受けるという人はTOEICなんかの点数などは目安になりますが、そういった職業を希望する人たちは、おのずと取得していると思います。

一般職や総合職を希望する人たちは、資格より他の自分磨きを万全にすることに注目しましょう